このたび、７月１４日に釜石市のしごと・くらしサポートセンターで開催された「岩手大学 女性のキャリア形成支援リカレントプログラム２０２３」において、デイサービスセンター「綾の里」所長の佐々木 聖子氏がゲストスピーカーとして招かれ、働く女性の事例紹介を行って参りました。
岩手大学では、県内事業所の活性化と、将来のリーダーとなる女性を育成するためのキャリア形成支援プログラムを実施しており、今年度２回目の開催となる本セミナーでは、釜石会場での一般参加とオンライン参加のハイブリット形式で開催されました。
働く女性の事例紹介では、ゲストスピーカーの自己紹介や女性活躍推進の現状や、ライフラインチャート（自分のこれまでの人生を充実度という尺度で1本の曲線で表したもの）を用いて、人生のどん底から這い上がった時期には、どんなエピソードがあり、周りのどんなサポートがあったか？リーダーに必要とされる資質や理想のリーダー像などのお話がインタビュー形式で繰り広げられました。
その中で、佐々木氏は、人生のどん底は、第１子を出産し、育休明けで復帰した直後に、子供が入院してしまい、すぐに仕事を休んでしまった出来事をあげ、またみんなに迷惑をかけてしまうと落ち込んでいた時に、その当時の看護師長が肩を叩きながら、「大丈夫！みんな、そうやって育てんの！」と声を掛けてくれたことですごくほっとした気持ちになり、心が救われたエピソードを紹介していました。
また、リーダーに必要とされる素質については、佐々木氏は自分の感情に左右されないようにすること。根拠をもって話をすること。自分が出した決断に責任をもつことを挙げておりました。
働く女性が抱える悩みや課題は、在籍している企業や団体、またそれを取り巻く人たちや環境によって、様々ではありますが、人生の中でどんなライフイベントがあろうとも個々のキャリア・アンカー（絶対に譲れない軸や価値観）を大切にし、自分なりの轍（わだち）＝キャリアを残すことが大事なのではないかと感じました。